分かってはいたけど春も休職継続。
治る気配がねえぜ!でも血まみれの兵士なので仕方ないね。
新生活に向かう人々を家から眺めるワイ、低みの見物。
弊社にも新入社員が入ったんだろうな。ご愁傷さまです。はよ逃げろ。3年とか耐える必要ないから。怖いと思ったら染まる前に逃げて。若手離職率なんて何とでもいえる。体感と数字全然違うぞ。騙されるな、止まるんじゃねえぞ。
秋も冬も休職だった。
でも、良いところが一つあった。
それは、ファッションが自由だということだ。
ミニマリスト見習いをしていることもあり、私の私服はシーズン10着程度だ。
私は「好きで」「似合う」ものを着たいという信条がある。単純に似合っている方がアガるからだ。それと、怠け者なので服の扱いは簡単な方が良い。そこで、下記のベン図のちいさ~い該当部分を満たす服を選んでいる。
①パーソナルカラー・骨格診断に合うもの(合わないものは本当に着なくなる)
②自宅で洗えること(クリーニングに出すのも引き取るのも面倒。ウオッシャブルスーツ最高)
③着ていて質感が不快でないこと(冬はニット選びがマジで難しい。メルティニットは最高)
そうしていたら、自然とモノクロなクローゼットになった。ブルベ冬だから。スーツを着ることもあるから、どれを着ても大丈夫なようにするにはモノクロが楽なのだ。ラッキーなことに似合うし。
しかし、休職になって、大体家にいるので、服装の縛りはなくなった。
少なくとも冬いっぱいは休職だろうと見込んでいた。
え、じゃあ冬の間どんな格好をしていてもいいってこと?と私は思った。
そこで、GUに行き、裏起毛スウェット素材のパンツをいくつか買った。家で寝起きがメインなんだからこれでいい。スポーツっぽいデザインも可愛いな。
ニットはメルティニットに行きついた。会社では着ないショート丈のトレーナーや原色緑の服も買った。
髪は、エクステをつけて初音ミクみたいな色のメッシュを入れた。ぶつかりおじさん遭遇率が下がるし気分がいい。爪は真っ赤に。リュックは、一目ぼれしたヒョウ柄じゃなくてヒョウそのものが描いてある柄。恐竜柄のキャップ、ギラギラのヘアアクセ。数年間毎日つけていた高い時計は外した。変わらないのはスニーカーだけ。
2週間前まで超OLだった女が、突然そんな恰好でカウンセリングに行ったので、カウンセラーの先生が「!?」となっていた。
私、こういう格好がしたかったのか。自分でも知らなかった。同じ条件下で選んだ服だが、印象が全然違う。
専門学校の説明会に行くときだけどうしよう!?と思ったけど、パンツとリュックだけ会社員時代のものを引っ張り出した。薬の副作用で太っていた時期だけど、ウエストはいってよかった。
そして、春もまた休職。
最近の日本の春は短い。すぐ夏になる。でもその短い春を、「好きなものを着ていい」権利を得た。何を着ようか。爪は冬中真っ赤にしていたが、さすがに飽きたので最近ピンクにした。でもOLみたいで嫌気がさしたので、ガツゴツとラメを重ねた。
去年の春、とても気に入っていたワンピースがあった。
でも、仕事していた時に着ていた服を、どうも着る気になれない。
あとから大変後悔したが、人生最悪の元カレと別れた時、着ていた服を全部処分した。相手のじゃない、私のだ。触れられたもの全部嫌だったし、思い出しのトリガーとなるものをすべて捨てたかったのだ。でも全部似合ってたのでもったいなかった。
ミニマリストの人の動画で、捨てて後悔したものはありません!とよく言ってるのを見るけど、私はまあまあある。人には人のミニマリズムだ。
私の場合かなり気分屋なので、「ときめき」で捨てたものはかなり後悔している。私にとって、ときめきはその時の気分でしかない。ミニマリズムを生活に取り入れてから、かなり買い物には慎重になった。でも、「こういう条件のものは好き」という方程式が見いだせると、とたんに楽しくなってくる。買い物も時短になるしね。
それはそうと、異世界転生したら魔道具売りになりたいので、人は二律背反を抱えた生き物なんだよ。煙ちゃんの言ってた通り。
何か明るい色のものを着たいな。この春は。