どういうことだ説明しろ蟹木!

メンタルダウン療養記

クッ…この私が天候なんかに…!!

気象病、気象の変化によって不調が出ること。

これを長年、都市伝説だと思っていた。

 

プロの医療者ではないので気象病がどこまでの範囲を言うのかあいまいなのだが、唯一「あるある~!」と思っていたのは、「天気が悪くなると古傷が痛む」というもの。

小学生の時頻繁に骨折する友達がいてこんなことを実際に言っていたし、漫画などでもよく見る表現でなじみ深かった。

小学生蟹木は、「気圧が低くなると身体に押さえつけるような負荷(?)が増えるってコトやな!それなら古傷も痛んで当然や!」くらいに思っていた。なお、今さっとググった限りではそういうことではないらしい。難しかったので割愛する。

 

そんなこんなで、天候によって体調に影響を受ける例は幼少から知っていたのだが、自分には関係ないと思っていた。実際になかったからだ。最近までは。

 

 

しかし、体調が悪くなるとまでは言わないが、「気分が乗らない」天候と「まあ行動できるか…」という天候はなんとなくある気がしている。適応障害でインドアになってからはなおさら感じる。

 

 

まず、終日雨の日。

これは完全に気分が乗らない。雨の4時間目が永遠に終わらないような感じがする。

客観的に言うと、終日雨の日は明るさが丸一日変わらない。朝から部屋の電気をつけなければ暗くて不便なほどだ。これによって、「やらなきゃ」のスイッチが入りにくいのだと思われる。

ADHD疑いで先延ばし癖がひどく、けつに火が付いた時の過集中を頼って生きてきた私。日常生活でもそれは同じで、食べることが面倒で先延ばしにした結果、「今がギリ昼食時間と言える時間だから食べよう」とか言って14:30くらいに昼食と称したカロリーメイトを食べたりする。食べなくてもいいじゃんと思われるかもしれないが、食後に薬は飲まねばならんのだ。

そういう火付け役を晴れの日は太陽が担ってくれる節があるが、雨の日は電気をつけようと付けまいと明るさの「動き」がない。時計を見たとてただの数字で、実感がない。こんな感じで、雨の日は「乗らない」のだ。そして生活のタイムラインがしっちゃかめっちゃかになっていく。

 

一方で、学生の時は雨の日が好きだった気がする。

いつもと違う教室の雰囲気は新鮮であったし、時間割が決められて動くから、私のやる気とかは別に関係ない。つねに「やらざるを得ない」状態である。あとは「皆が嫌だな~と思っているときのほうがワクワクする」という逆張り感性を持った「B型の取扱説明書」そのままの子供であったからだろう。

 

 

次に、晴れの日。

これが好きかと言われると、好きな日もあれば心底嫌な日もある。

休職中で大体の時間を家で過ごす今、朝の晴れと、夕方の晴れは比較的良い。

しかし、午後「13時頃~16時頃」までの晴れだけはいただけない。超苦手だ。前世がドラキュラでも驚かないくらい苦手だ。日差しがきつくて遮光カーテンを閉めなければならないし、なんか暑いし、自分でも明確な理由はわからないのだが問答無用で何もできなくなるのがこの時間帯だ。この時間帯が業務のコアタイムなのはやめてほしい。スペインを見習ってシエスタにしようよ。

日光が攻撃的というのは一つあるかもしれない。強すぎる日光は、荒巻スカルチノフ体力の私から簡単にHPを奪いスリップダメージを与えてくる。昔フォロワーと一緒に買った良いサングラスは手放せないアイテムの一つだ。最近、高校球児が「日焼けはやけどなので紫外線対策はしっかりします」と言って話題にならなかったっけ。賛成である。

あと、この時間帯は皆がだいたい「えらいこと」をしている時間だ。勉強したり、仕事をしたり。B型の取扱説明書で言えば、地雷の時間帯と言える。

私の尊敬する占星術師の先生が、「生まれた時間帯は活発に動ける人が多い」と言っていた。先生の星の解釈は99%好きなのだが、これだけは疑問だ。私は14時生まれだが14時はいちばん動けない時間と言っても過言ではない。なんでだ。私が仮死状態で生まれたからか。だとしたらこれにも説明がつく。

日光は、常に間接照明くらいの距離をとってほしい。これは陽キャにも言えることだ。

 

 

というわけで、休職中の私がいちばん動けるのは「晴れの夕方」ということになる。布団の中にいても、大体16時くらいからは行動開始できることが多い。

 

 

数年前まで、冬は冬中と言っていいくらい頻繁に風邪をひいていた。

ワクチンは毎年打つのだが、それでもインフルエンザになったこと数知れず。

しかしそれは冬場の加湿器導入により、ぱたりと鳴りを潜めた。実際に気管支が弱めだったりもするのだろうが、季節変化による不調ともいえるだろう。

 

 

そして一番の謎、子供の時は全然天候による体調変化など感じなかったのに、大人になってからはメンタル面に不調が出やすくなった。レアケースだろうが、昼間の動けなさと雨の日のスイッチの入らなさ。

この記事を読んで、気になるフレーズがあった。

www.softbank.jp

『寒冷順化・暑熱順化といって、人間の体は自然と暑さや寒さに順化する働きがあります。しかし、現代人は自力で順化できない人が増えているんです。その理由は、住宅事情の進化により家の中が一年中適温になったことや、外に出て体を動かす機会が減ったこと。そうすると、私たちの自律神経はだんだんサボりはじめるんです。』

 

せ、説得力がある~~~~~~~!!!!

私みたいなインドアキッズでも体育の授業には参加していたし、それなりに遠い距離を歩いて登下校していた。大学生の時は進んで大学周辺をランニングしたりしていた。社会人なりたての時もそう。ロードバイクをやっていたころなんて、一日中外にいた。自販機で水を買って頭からかぶりながら真夏の昼間に走るのだ。

それが今はどうだ。

1回目のうつになってから、ストイックな運動はやめた。よって純粋に体力が落ちたのもある。コロナ流行以降は、家から出なくてもよい環境に世界がシフトした。アマゾンプライムに生かされる人生。

他責について考えるなら、ここ10年のトンデモ異常気象。だれも順化なんて無理だろ。昨年春に、全身が痒く、ついに私もアトピーか…?と思い皮膚科に行ったら「寒暖差アレルギー」と言われた。「最近の初診の患者さんは大体が寒暖差アレルギーで、こっちも驚いている」とも。

 

 

あらゆる「正しい情報」が、外で運動をしろとささやいている。それを私の広場恐怖が「冗談じゃない」と棄却する。そもそもこの荒巻スカルチノフ体力で何ができるというんだ。

やっぱり、ママチャリを買って、ひとりさんぽ神をするところからだろうか。

 

 

最近気づいたことに、「目的のはっきりしないことにストレスを感じる」ことが挙げられる。目的のよくわからないことをただやれと言われると、自分なりの正解を持つことすら許されない。今私がやってることは、あってるのか、間違ってるのか、プラダの売り場にピエロの恰好で混ざり込んでいないか。不安になる。弊社くんのイベントでよく言われる「数合わせ」「ただ立ってればいいから!」は本当に嫌だった。

 

さかのぼると、新人の頃一人でお遍路に行ったことがある。

田舎出身の私は就職で初めて都会に出てきた。都会は何でもあって面白かったが、野薔薇ちゃんがCパートで言っていたように空気が悪い。しかも見渡しても山がない。周囲が「自然」と呼ぶのは誰かが植えた「養殖物」であり、路肩のヒメオドリコソウなんて1本もありゃしない。あのカオスが「天然の自然」なのに、「管理された養殖」をありがたがっている。

それが一時期無理になり、自然に溶け込まないと心が死ぬと思った。しかし、目的もなく自然の中を散策なんて、あまりにもつまらない。そこで調べてたどり着いたのがお遍路だった。これだ!88か所の寺院を歩いて回る。舞台は四国だ。四国は学生の時に行ったことがあるが、私の地元と同じくらい天然自然だ。23歳の若い女がたった一人で、体力と危機感の欠如に物を言わせて、お遍路に繰り出した。5日間の旅で足はパンッパンになったが、もともと寺院も好きだったし、自然の中を歩けて大満足だった。

 

最近では瞑想だ。

勧められても、「それをやったからといってどんなメリットが…」と無学な私のテンションは下がる。とりあえず本を読んで、ちゃんと理解してからやるつもりだ。

 

 

理由、納得できる理由。そんなもの探すから病むのだと言いたければ言えばいい。

私には多分、大事なことなんだ。