昨日の記事で、いろんな不眠の本から得たTipsのうち気になったものを書き留めた。
そして律儀に実践している。
不眠に効果があるかはまだわからないが、空腹センサーが正常を取り戻しつつあるのを感じる。
一番気にしているのは、食事の時間と、3:3:4の量で食べること。
就寝３時間前までに食べ終えること。
あと東洋医学的な「潤い」食材と、発酵食品を摂ること。
朝起きた時、おなかが減っている。
昼も、夜も、自然な時間帯に「おなかが空いたなあ」という感覚がある。そして食べれば普通に満足する。
空腹がスパイスとは誰が言ったことだっけ。なんだか長らく感じていなかった感覚のような気がする。
長らく、食事とは戦いだった。
学生時代は身体づくりや減量のために、よく使う食材のカロリーを本を読んで暗記して計算しながら自炊したりしていた。今みたいに便利なあすけんはなかったからね。
社会人になって、終業が18時になると、家に着くのは19時。顔面蒼白になったのをよく覚えている。大学4年の後半は、「18時以降食べない」をずっと実践してきたからだ。太っちゃう、どうしよう。学生の時みたいに自由に運動できる時間もない…。3時間かけて会社から家まで歩いて帰ったり試行錯誤した。これはあることをきっかけに落ち着いたが、今思うと強迫観念が凄いな。
さて、今の会社になってからは昼休みが嫌いだった。
人が多くて隣の人との距離が近いし、人数が多いから臭いにも気を遣う。そしてなにより鬼残業なので、なるべく早く食べ終わって仕事をしていた。昼休みに買いに出るのは時間がもったいないので、朝コンビニで調達していた。リラックスとは程遠い時間だ。思い出したら嫌になってきたな。
後半は外に出る機会も増えたが、なるべく会社の人がいない店を探していくことが多かった。月射手座12ハウスらしく、一人の時間がないと消耗してしまう。しかも会社はライアーゲーム会場なのだから、離れたいに決まっている。
一度だけ、部の人たちと数名で昼食に行ったことがあった。
話が合わね～。なんとか「この場を回そう」という気遣いだけが飛び交っているのを感じる。なんなんだろうあの居心地の悪い空間。お互いにたいして興味がないのが丸わかりだ。これ何の時間？
今思えば私はずっと「外様」みたいな気持ちでいたから、うまく溶け込めなかったのかも。飲み会の時は断る口実をいつも探していた。Xで最近、飲み会に出ない奴はチャンスを逃すアホみたいなツイートがバズっていたけど、それも多分飲み会に出ている人生を肯定したい人が書いたのだろう。私はチャンスを逃してもいいから家に帰って一人になりたい。だってライアーゲームの第二部なんだもん。やだよ。信頼関係なんて、1日8時間も一緒にいるんだからその中で築けばいいだろ…特に部内のは… 何が大事かの天秤なんて人それぞれでいいじゃんね。
マラソンだって、ゴールがあるから頑張れる。飲み会ってゴールないんだもんな。「ラスト１回～！」を10回くらい言ってくるふざけんなジムインストラクターに似ている。愛想だって無限じゃないんだから。しかもみんな酒が入ってモラルとデリカシーが失われ、翌日には忘れている。翌日に残るのは、微妙に傷つけられた私のみ。下戸の一人損である。「ラストオーダーです」からどんだけ居座るんだ。「お席お時間です」って絶対言ってくれて牧羊犬放してくれる居酒屋があったら迷わずそこにするのに私が幹事なら。前の会社では飲み会幹事をするときはぜつて～に二時間コースにしていた。三時間コースなんかにしてたまるか。幹事特権である。飲みたい人は2次会で勝手にやってくれ。
話がそれた。
とにかく、ここ数年しばらく食事は私にとって落ち着かないものだった。疲れて帰るので、半額弁当などで済ますこともザラにあった。でも自炊が一番うまいんだよな。自分の好きなものを自分の好きな味付けで出来立てで食べられるんだから。しかも、「家で」、「一人で」！！だけど帰った時にそんなエネルギーは残っていないし、残っていたとて、家に着くのは深夜だ。何時になるんだ食べるの。新人の時の19時夕飯になっちゃうぴえんって言ってた私が聞いたら顎外れるだろうな。
ストレスで常におなかはパンッパンに張っていたし、調子は悪い。食事は栄養補給。栄養の知識は学生の時に取った杵柄だ。お前は本当に本業以外のことばかり頑張ったな。
休職したらしたで、過去最高体重を更新し顔面蒼白。しかもいつものダイエット法が効かない。食事管理やればいつもすぐ落ちるのに。落ちるどころか増える一方だ。薬の副作用だったらしく、先生に相談して別の薬に変えてもらった。
そうすると今度は食欲が減退というか、食べるより面倒が勝ってしまい、面倒だな～と思っているうちに夜になっているということが頻発するようになった。何か口に入れなきゃと思うが、冷凍食品を冷凍庫から出して電子レンジに入れるのすら面倒なのだ。カロリーメイト的なものでずっと食いつないだ。袋から出すくらいはできた。体重は減った。
そんな状態がしばらく続いての、今。
おなかが空いて、食事をして、満足する。
こんなことが、久々だと感じる。
今も別に自炊が出来ているわけではない。私は重傷を負ったのだと理解してから、過度な節約はやめた。重傷を負った奴に包帯をケチる奴がどこにいる。たまにはウーバーも使うし、スーパーでは総菜も冷食も買う。レトルトなんて本当に科学技術の進歩に感謝だ。でも、レンジに入れることが出来るし、レトルトスープにクルトンを浮かべたり、パンを解凍して具をのせて焼くこともできるようになった。超絶進歩だ。この前までカロリーメイトしか食べる気にならなかった人間が。
何がどう効いたのか、いろんなことを同時に試しているので何とも言えない。
ただ、SOSを気力でねじ伏せ長期にわたり苛め抜いてしまったにもかかわらず、また食べようと、生きようとしてくれる身体に感謝したい。
