思えば、ここ２年休んだことがなかった。
仕事して、残業して、その残業代はタクシー代で消える。
土日は遊ぶ元気なんてあるはずもなく、背中が布団に根を張っている。
そして最悪なのは、それが普通だと思っていたことだった。
何かのメンタルの本で読んだけど、人間はストレスがかかって無理しているときのほうがアドレナリンが出て、好調とすら感じるらしい。
無理がかかっているはいるので、その限度は３か月。
ウルトラマンもさもありなんだよね。
特に私には、アドレナリンがふしぎなくすりのように思われた。
オタクならわかってくれる人が多い感覚だと思うけど、特定CPに沼ったときって寝食を忘れて活動するじゃん。それ。常に強いアルコールを欲している。
徒歩より速い新幹線に乗りたいし、スマホ映画より大画面4DXで見たい。
どこかどこかに非日常はないものかと、探して飛び込んでいる節すらある。
でも、趣味と違うのは、仕事は簡単にやめられないことだ。
アドレナリンが枯渇したからと言って、降りるわけにはいかない。
だから、無理を「し続けては」いけないし、管理者は監督しなければならないし。
それを怠ったし怠られたのが今の状況だ。
スーパーパワハラ元上司はエネルギッシュであったが、彼に不信感を持ち始め日々グーグルをさまよっていたある日、私はある単語に出会った。
「自己愛性パーソナリティ障害」。多分上司だ、これ。９割当てはまるもの。
対抗手段はない、出会ったら逃げろとどのサイトにも書いてあった。ハリポタかよ。
彼らは「褒められたい」がために、人を篭絡し洗脳し周囲を恫喝する（語弊があったらごめん）。こんなやべー倫理のやつがいるのかと思った。宇宙人とのほうがもうちょっと分かり合えそう。
彼は私の提言したリスク提案には怒るくせに、役員が同じようなことを言えば手のひらをくるっと返す。これを見た時、この人には信念があって怒っているのかと思ったが、なんのことはない、役員に褒められたいだけでなんの信念もないのだと思った。なんの信念もなく、自分を大きく見せるという利己的な目的のために、人を傷つけることに躊躇がないのだと。
みそこなったぜ。東堂葵ちゃんならそういうだろう。私には理解できない。
さて、前置きが長くなったが、私の療養が長引いているのは「私がうまく休めていない」ことに原因があるという仮説が立った。
最初こそ布団の中から出られない日々だったが、恐怖に駆られて自炊したりダイエットしたり実家の仕事を手伝ったり転職準備をしたりして、数か月が過ぎていた。
ある時また布団から出られなくなり、病状は三歩進んで三歩下がった。
私はこれまで倒れるだけの土日を繰り返していたため、「仕事じゃないことをする」「弊社から逃げる準備をする」のがすなわち休むことだと思っていた。
この辺自己管理できる人凄いよな。天才だと思う。
しかし、こんなエネルギー枯渇状態で何をやったって効率は悪い。
とりあえずは療養に専念しなければ。
そこで昨日から自主入院を始めた。
昨年末からスマートデバイスのGarmin Smart 5を愛用している。あの時相談に乗ってくれたヨドバシの店員さんありがとう。
これが面白い優れもので、「Body battery」、いわゆるRPGでいうHP残量を表示してくれる。
ポケモンならポケモンセンターで一晩休めばフル回復だが、現実はそうはいかないらしい。６～７時間眠っても、HPが80になる日と20になる日がある。睡眠のバランスとか要因はいろいろあるが、私の場合睡眠中のストレスレベルが高いことが回復の邪魔をしている。これでも毎日見ていた悪夢は見なくなったんだけどな。
このHP残量を参考に、低い時は家の中で入院している。
朝起きはするが、最低限3食は食べて、（ポケモンスリープの食事のタイミングに合わせている）あとは布団の中。ちょっと調子が良ければ換気と掃除（掃除ロボが）。
この辺は皮肉にも、昔原因不明の食中毒で入院した経験が役立った。あの時は出始めのComicoにかなり救われたっけ。（暇だし無料だから）
これで少し様子を見る。重傷者は入院。これは正しい処置だと思うから。
